午前中ずっと降り続いた雪によって、大地はまっさらな純白の毛布を敷き詰めたかのようだった。ひとつまたひとつと、羽毛のような雪片が空から舞い降り、はじめは穏やかに、やがてしんしんと降り始めた。そして瞬く間に唸るような猛吹雪にまで勢いを増すと、その内側でオレンジと青の生き物が上下左右に飛び跳ねている近くの洞窟から響き渡る奇妙な騒音を除いたありとあらゆる物音を包み込んだ。

ジャングルは見る目を持たない者を許さない。折れた枝の一本一本に物語があるのだ。